誰が何を担い、
何が社内に残るか。

試作を囲む進め方、チームで仕事を続けるための考え方、経験者の判断を次の担当者へ引き継ぐ方法を、四つの節で紹介します。

現場を知る人と、
つくる人が、試作を囲む。

設計・実装を担う私たちと、日々の業務を知る現場の方。それぞれが担う仕事を最初に共有し、実際の画面を一緒に操作しながら、使い方を確かめます。

  1. つくる
  2. 使う
  3. 確かめる

使って気づいたことを、次の試作に反映します。

SAZANAMIが担う仕事。

仕組みの設計、開発、検証、改修を担います。現場の方から受け取った反応を、次の試作に反映します。

現場の方と一緒にすること。

普段の手順や困りごと、使える資料を共有していただきます。試作をいつもの仕事で使い、役立つところや直したいところを一緒に確かめます。関わり方は、皆さまの体制に合わせて決めます。

社内にお渡しするもの。

できた仕組みと、判断の理由、確認の基準、変更・運用の手順をお渡しします。担当者が変わっても記録をたどれるよう、使いながら引き継ぎます。

期間と費用は、対象の範囲、データの準備状況、必要な確認・承認を踏まえて提案します。

代表の思想の背景

SAZANAMIの組織観や変化への向き合い方には、『攻殻機動隊』から受けた影響があります。とりわけ、専門家の自律性と、変わり続けるシステムへの視点に深く共鳴しています。

一人ひとりの判断が、
協働を強くする。

「スタンドプレーから生じるチームワーク」

荒巻大輔の台詞より
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(2002年)
原作:士郎正宗/監督:神山健治/制作:Production I.G
©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

私がこの言葉に見いだすのは、専門家が自分の判断と仕事に責任を持つことの大切さです。それぞれの経験や得意分野を生かし、共通の目的に向かって力を組み合わせます。構想中の専門家協働モデル「Vibe Consulting Collective(VCC)」は、そうした協働を目指しています。SAZANAMIは、その自律性を支える品質基準と、一貫した責任を大切にします。

小さな変化を、
組織の力にする。

「変化に乏しく一様でゆらがないシステム」

人形使いの台詞より
『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』(1991年)
原作:士郎正宗/発行:講談社
©士郎正宗/講談社
公式サイトの引用・解説(新しいタブで開きます)

作中では、このようなシステムが抱える不安定さが指摘されます。私はそこに、組織が学び続けるための問いを感じます。小さく試し、現場の反応を受け取り、やり方を更新します。その繰り返しが硬直を防ぎ、次の可能性を開いていきます。SAZANAMIという名前には、そんな小さな変化を広げていく姿勢を重ねています。

受け取った記憶に、
自分の経験を重ねて、
次へ渡す。

「生命とは情報の流れの中に生まれた結節点のようなものだ」

人形使いの台詞より
『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995年)
原作:士郎正宗/監督:押井守/制作:Production I.G
©1995士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT

継承を直接説いた言葉ではありません。それでも私は、ここに手がかりを見ています。自分は情報の終着点ではなく、受け取って次へつなぐ場所にすぎない。仕事も同じだと思います。判断の理由や確認の基準を書き残すのは、記録を増やすためではなく、次の人がそこから考え始められるようにするためです。私たちが関わらなくなったあとも、更新され続けることを願っています。

引用は、代表が影響を受けた作品を示すためのものです。著作権は各権利者に帰属します。SAZANAMI LLCは、権利者および制作各社と資本・提携関係にありません。作品の詳細は攻殻機動隊 公式サイト(新しいタブで開きます) をご覧ください。

チームで仕事を続けるための
三つの考え方。

進め方を特定の人だけが知っている状態を減らします。取り組む課題、AIに任せる範囲、変更した理由を共有し、チームで仕事を続けられるようにします。

Human agency

取り組む問いを自分たちで決める。

何を変えたいのか、誰の経験が必要か、何をつくれば確かめられるかを先に話し合い、取り組む問いを自分たちで選びます。

取り組む課題と、目指す変化

Machine agency

AIに任せる範囲を決める。

AIが参照する知識、使う道具、人に判断を戻す条件を決めます。任せる範囲を具体的にし、出てきた結果を人が点検できるようにします。

参照する情報・道具・人の確認

Compounding intelligence

試した結果と理由を記録する。

うまくいったことも思い違いも、その理由と一緒に記録します。次の人はその記録をたどり、新しい状況に合わせて問いや手順を更新できるようにします。

試したこと・気づき・記録

TFM-Ops

考える・つなぐ・つくるの
三つの役割。

考える役割、対話をつなぐ役割、つくる役割。それぞれが担う仕事と、判断を引き継ぐ相手を明確にします。この考え方の枠組みをTFM-OS、実際の仕事の型に落としたものをTFM-Opsと呼んでいます。

一人が複数の役割を兼ねることもあります。専任者の人数を先に決めるのではなく、皆さまの体制と取り組む業務に合わせて分担します。つくったものを振り返り、次の担当者にも判断の理由を共有します。

ワークショップ・トレーニング・AIラボを見る 「業務版のFDE」の、私たちなりの解釈を読む
改善・内製化について読む

Use AI.
Own intelligence.

経験者の判断を、次の担当者が
使える手順にする。

経験者が、ふと手を止めることがあります。そこには、資料に書かれていない確認の順序や判断の基準があります。何を見て、なぜ気になったのか。対話でたどり、次の人が使える問いや確認の手順にしていきます。

判断知を残すための課題整理から始める

思考のノート 01

熟練者の「なんとなく」を、
どう実装するか。

経験者が感じる、小さな違和感。
それを次の担当者が確かめられる形にするには、
どんな設計が必要でしょうか。

考察と設計の選択を読む
判断の設計図自主制作 / 見積レビューの設計スタディ

01

判断に必要な情報を集める。

依頼の内容
過去の対応記録
納期・範囲・前提条件

人が共有範囲を定める

02

違いを照らす。

似た案件との相違点
判断の根拠となる記載
まだ足りない情報

AIが比較と整理を支える

03

引き受け方を決める。

追加で確かめること
引き受けるための条件
その判断を選ぶ理由

担当者が判断する

判断の理由と、その後の結果を、次の比較材料へ。

SAZANAMIの設計思想を示す構成案です。顧客案件の実績や、稼働中のシステムを示すものではありません。

Decision IP

確認する順序、判断の基準、迷ったときの対応を、社内で参照・更新できる記録にします。例えば、確認項目の一覧や、判断の理由を記したメモです。この知見をDecision IPと呼んでいます。他の案件への再利用は、使える範囲と権利を別途合意し、許諾された知見に限って行います。

取り組む業務がまだ決まっていなくても、相談できます。

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